お稽古便り 2024年3月23日
2024-03-23
春雨というには冷たい雨が静かに降っています。ときおり屋根を打つ雨の音が聞こえてきます。 ほの暗い茶室の中では、連翹の黄色の花が、春の風を運んでくるように感じます。 お菓子は「さくら餅」(たねや 滋賀)をご用意いたしました […]
第三十四回 柳営茶会 於 護国寺 令和六年三月十六日
2024-03-20
コロナ禍を経て四年ぶりに開催された、柳営会による柳営茶会に赴きました。柳営会は1980年に設立された徳川将軍家譜代の大名、旗本、御家人等の幕臣の子孫が集う会です。茶会では、旧磐城平藩主安藤家御家流、小堀遠州流、石州流伊佐 […]
お稽古便り 2024年3月9日
2024-03-12
先日の雪がすっかり消え、今日は晴天に恵まれました。茶室は春の陽にやわらかに包まれているかのようです。 床のお軸は「弄花香満衣」(花を弄するれば香衣に満つ)を掛けました。対句は「掬水月在手」(水を掬すれば月手に在り)です。 […]
お稽古便り 2024年2月24日
2024-02-27
久しぶりの青空の下、外寄付きに円座を並べ、露地に水を打ち、茶事の準備のお稽古です。 筧から蹲に落ちる水音はかすかに、耳に心地よいほどにしておきました。正午に近づくにつれ、茶室は明るくなっていきます。 松籟庵の庭には梅、床 […]
お稽古便り 2024年2月17日
2024-02-20
三寒四温と申しますが、二月から三月は春が来るのが待ち遠しい時節です。 掛軸は「花をのみ 待つらむ人に 山里の 雪間の草の 春をみせばや」(藤原家隆)です。利休の茶の湯の心を示す一首として「南方録」に記されていおります。 […]