お稽古便り 2024年11月2日

秋雨が茶室の屋根を打つように降っています。11月は炉開き、釜の松籟の音も炉の季節の到来を寿いでいるように聴こえてきます。

床の軸は「開門多落葉」、対句は「聴雨寒更尽」です。「雨を聴いて寒更尽く、門を開けば落葉多し」雨音を聴きながら寒い一夜を過ごし、朝門を開けてみると落葉だけが一面に降り積もっている。雨音と思っていたのは実は葉の降る音だった、という意味になります。

床の花は 白菊と照葉 を入れました。

お菓子は「亥の子餅」(仙太郎)をご用意いたしました。