お稽古便り 2024年10月12日

爽やかな秋晴れの朝、露地に打つ水は澄み、筧から蹲に落ちる水音が清らかに響いています。

床の軸は「吟風一様松」です。漢書「寒山詩」の一節で対句は「露泣千般草」です。大意は「朝露に草花はしっとりと濡れ、大小様々な松は風に吹かれて揺れている。濡れた草花は千姿万態、松に吹く風は一様である。差別と平等は相即している」となります。

床の花は 竜胆・芒・女郎花・赤萩・白萩、を入れました。

お菓子は「栗利休 雅」(宮崎 栗菓子処 日向利休庵)をご用意いたしました。